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リ・ジュエリー ビジネス・レポート21 女性が継続して働くことの大切さ

December 1, 2017

女性が継続して働くことの大切さ

 

ーーー2部ーーー

 

 

ジュエリーはそのほとんどが女性のものだ。

お客様がそうであるように、店頭での販売、

材料屋 、そして製造も女性の数が増えてきて

いる。未だ、経営者はそのほとんどが男性だ

が、ジュエリーとランジェリーは女性のもの

だから、当然女性が増えて然りなのである。

昔はというと、全て男性社会で今のようでは

なかったと聞く。                                             

 

では現在の女性の働く環境は整っているのだ

ろうか。

 

経営者である諸先輩方に、提言させて頂く事

を、業界向けの冊子ということで許していた

だきたい。

かれこれ30年、身を置いているものとして。

女として。

 

提言 1

 

結婚、出産を機に退職するのは本人は元より

企業、業界の大損失ということ。

女性の力は偉大で無限だ。特に子供を持つと

肝が座り怖いものがなくなる。

リモデルのお客様は育児も終え、人生をどう

閉じるかそれが究極の相談となる。私達がす

る事は終活、いわゆる断捨離のお手伝いなの

だ。

それを20代の若い女性スタッフを相手に話す

お客様はまずいない。

 

特に長年勤め上げた優秀な人材が、その間に

得たノウハウと情報は正しく宝だ。

歳を重ねた人ほどお客様が生きて来られた証

である、大切な想いの詰まったジュエリーを

宝石箱ごと任せて頂ける。

なので、宝石箱の中に何が入っているかを

知っている社員を手放すことは、会社にとっ

て痛手だ。

お客様も気に入ったスタッフに次回も相談し

たいと思う。担当が変わる度に、自分の過去

を何回も説明したくも無い。

 

実際、私が出産で仕事を休む事になった時

お客様の方から

「しっかり赤ちゃんを産んで、落ち着いたら

また相談に乗ってね」

と言われ、待ってくださった。

その客様が娘の顔を見がてらと、リモデルに

来てくださる。

 

会社であっても産休という形で、戻る事は

可能と思うが、母親が安心して働ける場を

他の業界に先駆け、モデルケースとして

作ってアピールすれば良いと提案したい。

 

託児できるスペースを社内に設置、昼休みは

社員も子供と触れ合う。未婚の人であっても

女性はもともと母性本能があるので、自ら

世話をかってくる人も出るであろう。

それは商品開発に繋がる。

育児中の女性に何を売ったら良いのか、を

知る実体験となる。

 

また御徒町など店が軒を連ねている所は、

各店舗で出資して外から来た母親も、一時

託児所として利用できるスペースがあれば

どんなに良いだろう。

子供を預けている間に、ゆっくり石合わせ

やパーツを選び、職人さんとの打ち合わせも

可能となる。

環境さえあれば、仕事を辞めないで続けられ

るのだ。

 

日々、忙しい母親だからこそのアイディアが

特許商品に結びつく事も、よく聞く話なのだ

から。

 

女性が気持ち良く仕事を継続できる職場環境

を作ることが早急に必要だ。

やるならこの宝飾業界が不況な今だ。

お客様の内訳話、秘密のお話も頂いているの

だからベテランが易々と辞めてはいけないの

である。

何しろ出産の有無に拘らず、経験豊富女性は

50代になってようやく高額商品が売れる歳に

なるのだから。

 

私の最初の就職はハリーウィンストンだった。

時はバブル、日本進出でホテル西洋に店舗を

構えるべく来日していたロナルド氏に、まだ

内装最中の店で面接、GIAの教科書に載って

いるハリーでどうしても働きたいと自分の

宝石に対する熱い思いを語った。

 

採用が決まった時、スタッフ全員が宝石学を

熟知したプロ中のプロと緊張していたら、

G.G のタイトルすら持っていない50代の女性

が 3人いたのだ。

彼女たちはある意味宝石の素人ではない。

なぜなら、今まで宝石を数多く身に着けて

来た女性だったのだ。

他の宝石店で働いていた経験も聞いていない

が、実際宝石が好きで、似合う人達だった。

 

時代が時代だからもあるが、熟女の説明に

超高額品が日々売れていった。その時、

鑑定鑑別を必死に勉強し

知識だけは負けないと頑張って商品を勧めて

いる私に、お客様から

「あなたのその白魚のような手に、着けて

見せられてもねぇ」

という言葉だった。確かに似合わないし貫禄

のある手を前に、私は自分の手をそっと引っ

込めた。

 

人の手というのは働いて来た勲章だ。

先日、お客様の目の前でデザインを描いてい

た時、私の手に落ちる視線を感じた。

「あなた、このクリーム保湿が良いわよ。

使いかけだけど、よかったらどうぞ」

とハンドバックから出して下さった。

恥ずかしい反面、お客様の優しさが嬉しく

そして同じ手になって来た事に、何より嬉し

かった。

私はネイルはしない。いくら優先順位から

3番めといっても毎日の家事はあるし

食事は作る。

そして、ようやく高額商品を扱える歳になり

認められる手になったのだ。

 

リモデルは企画品でないためパーツの手作り

に手間が掛かり、金額が張ることもよくある。

しかし自分だけの一点、今後毎日着けるであ

ろう一点に金額は関係ないのだ。

新規の石付きのリングを買った方が安い場合

もある。 それでも愛着のある持ち込まれた石

に、どう提案しそれをどう説明するかで高額

の受注も取れる。

そのお客様のお話とご要望もよく聞いて差し

上げて一緒に作り上げるという形を取れば、

納得して頂けるのである。

 

行き着くところは、家の、人生の財産の一部

である金や宝石に関し、意見を述べる人間に

なることなのだ。

今までの付き合いで得た信頼があれば、助言

を求められ、家の騒動まで相談され、今後を

一緒に考えることになる。

それがリモデルカウンセラーのカウンセラー

なる所以なのだから。

 

経験豊かな歳を重ねた人にしか、高額受注は

取れないということだ。

 

宝石箱を広げお客様と一緒に中をチェック、

仕分けの作業に入るも、ずっとお客様のお話

に耳を傾け、こちらからも失礼のない範囲で

質問をする。

それぞれにストーリーがあり、そのひとつ

ひとつに思い浮かべる顔もあろうが、こちら

には殆どを処分するために来られていること

を忘れてはならない。

 

だからこそセンチメンタルな中にも、適切に

仕分けしどれがリモデルするに値するか、を

判断する。

今後一番着ける事になるだろう一点を選び出

して形にする。

死ぬまで着ける、愛用してもらえる最後の

一点を届けるのだ。

 

今までの仕事における経験と、実体験からの

感覚を合わせて、お客様の想いに重ねてみる。

いくら儲かるからといって無駄なリモデルは

勧めてはいけないのだ。

多数作ったとしても、結局着けなかった、

どなたかに差し上げるにしてもその方の趣味

に合わない、で、終わってしまう。

ここで大切なのは数多く作ることでも、次回

でもなくその方のお友達を紹介して頂けるか、

なのだ。

そのため、納品直後から毎日着けていただけ

る物だけを提供するのだ。

 

もし娘さんに差し上げる予定なら、ご本人に

も同行して頂くよう頼む。母親は娘との買い

物がとても好きである。一緒にオーダーした

オリジナルジュエリーは、プライスレスの

最高のプレゼントであり、デザインを一緒に

考え共有した素敵な時間は、リモデルされた

ジュエリーを眺める度に、母との思い出とし

て、繰り返し胸が熱くなることであろう。

 

もう一つは、生前形見分けのお手伝いだ。

お子様がいらっしゃらないお客様が、病気を

発症されご自宅に呼ばれた。

今まで外に出て行く事も多く、着けられる

シーンも多く持たれていた方なので、30個

以上のご相談があった。

 

差し上げたいご親戚の方々が写る集合写真を

前に、お顔や雰囲気を見て次々とデザインの

ラフを描いた。

内訳は妹さん、お嫁さん、姪達と10人を

超える。

やはりその中にも特に自分と関わりの深い、

また気の合うお二人がいらっしゃった。

その方それぞれに、宝石箱の中で一番良い物

をと、自分が何とか元気なうちに、渡して

おきたいと切実に仰った。

 

「だって、子供がいないというのは、最後

誰かに看取ってもらうことになるのよ」

その一言が、自分の仕事の重みを感じざる

を得なかった。

 

 

 

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